こちらのページでは、読者の皆様からいただいた質問と回答をまとめております。

同じ悩みをお持ちの方のご参考になれば幸いです!
電車の床下についてる「GS」って箱にはどんな役割があるんですか?
GSは「グランドスイッチ」の略です。車両で使う電気のマイナス部分である、レールを通して変電所に帰っていく電気の入り切りが出来るスイッチがあります。
車両に電気を流して各機器を使用するだけであれば、このスイッチは必要ありません。GSは通常は「入」の状態で、電気は流れています。
スイッチを「切」にするのは、車両基地において「絶縁測定」と呼ばれる検査を行う際に扱います。絶縁測定は機器の回路に実際に電気を流してみて、流れてほしくないところに電気が流れていないかを確認する試験になります。この試験をすることで
- お客さまが感電してしまうことはないか
- 機器の回路が保護されているか(他の機器の回路と混触していないか)
を確認しています。



GSは基本的に絶縁測定時以外に扱うことはありません。また、絶縁測定時にGSが「入」になっていると、正しい抵抗値が測定できません。
絶縁測定に関しては、アースの記事でも書いておりますので、あわせてご覧いただければと思います。