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満員電車の人数ってどれくらい?定員についてもご紹介!

こんにちは!

みなさんは満員電車を経験したことはございますか?きっと経験がある方は二度と電車には乗りたくない気持ちになりますよね…。今回は

疑問を持つ子

満員電車って何人くらい乗ってるの?

悩む子

そもそも定員って何人なの?

こんな疑問に答えていきたいと思います!

この記事でわかること
  • 満員電車の人数は、1両に約300人が乗っている
  • 定員は車両ごとに違うが、約150人前後
  • 乗車率が100%を超えても走行に危険はない
  • お客さま一人あたり55kg想定で乗車率は計算されている
  • 乗車率は鉄道の運行において非常に重要な要素である
シモ

約10年間電車整備士をやっていた筆者が解説します!

それでは、よろしくお願いします!

目次

満員電車の人数は1両に約300人!

コロナ禍前の通勤ラッシュがピークだった時期(2019年度)の国土交通省のデータによると、全国で最も混雑率が高い列車は「東京メトロの東西線」でした。その混雑率は199%!(引用:国土交通省HPより

東西線15000系の10両1編成の定員は1,520名となっています(参考:東京メトロHPより)。つまり1両あたり定員が約152名なので、混雑率が199%の場合の乗車人数は

  • 1編成あたり約3,020名
  • 1両あたり約302名

が乗っている計算になります。

ここからは定員を超えてて大丈夫なのか?混雑率が199%ってどんな状態なのか?を詳しくお話ししてきます。

満員電車とは!?鉄道車両の定員の定義

実は満員電車は明確に何人乗っていたら満員電車と言ったような明確な定義はありません。しかし電車の定員については明確に定義されています。では定員はどれくらいでしょうか?

  • 車両にある座席が埋まれば定員?
  • 吊革全部につかまっている人がいれば定員?

これは座席定員と立席定員の合計が定員が答えになります!

  • 座席定員:腰掛の長さをお客さん一人当たりの占める長さ(430mm)で割った値
  • 立席定員:腰掛床面積と腰掛前縁から250mmの床面積を除いた客室床面積のうち、お客さん一人当たりの占める広さ(0.3m2)で割った値

です!難しいと思うのでもう少し簡単に表現すると

座席の定員人数(7人がけなら7人)と、座席と座席前のスペースを除いた床面積の広さの合計で定員は決まる

と言えます!

電車の定員人数とは?定員を超えた満員は大丈夫なの?

では定員の定義があって、それ以上の人数が乗っている満員電車は果たして安全なのでしょうか?

日本民営鉄道協会によると鉄道の定員はサービス定員ということになります。サービス定員とは通常の運行には支障のない定員数を示しています。

つまりお客さまが快適に過ごせる状態の最大人数がサービス定員ということです。

なのでこれ以上乗ったら危険というわけではないので定員を超えても安全に走行できるということです

※参考:日本民営鉄道協会

満員電車に明確な定義はないので、当ブログではサービス定員を超えた快適でない状態を満員電車と定義することにします。

満員電車ってどんな状態?混雑率の目安

国土交通省では乗車率ではなく混雑率と表記していて、混雑率の目安は以下のように示されています。ちなみに混雑率は100%が定員の状態です。

電車の混雑率の目安
電車の混雑率の目安(国土交通省HPより

これによると200%でもかなりの混雑ですが、まだ週刊誌を読む余裕はあります。コロナ禍前のラッシュ時間であれば250%の状態を経験された方も少なくないのではないでしょうか?
200%近くになってくるとかなり苦しい状態になってきますね。

しかし混雑率も徐々に緩和されている傾向にあり、令和元年の首都圏では平均163%とされています。もちろん平均なので何線に乗るか、何号車に乗るかによって大きく異なります

混雑率の緩和には各鉄道会社がダイヤ改正によって列車本数を変化させたり、接続を良好にしたりといった取り組みをしております。

※参考:国土交通省

満員電車の不思議!乗車率の計算方法!

では乗車率はどうやって計算しているのでしょうか?定員の人数を数えているわけにはいかないですよね?

実はお客さん一人当たりの質量を55kgとして計算しているが答えになります!

驚く子

え、そんなに軽くないよ!!

と思いますよね。私もそう思いますが、占有スペースを考慮したうえでの計算だと思われます。

細かい計算方法は別の記事で解説しておりますので参考にしてみて下さい!

満員など電車の乗車率を把握することの重要性

電車では常に車体の重量を測定しています。これはお客さまの乗車状態によって加速やブレーキが異なってくるので運転が非常に難しくなってしまうためです。
なぜ乗車状態によって加速やブレーキが異なるのかはこちらの記事で解説しています。

加速やブレーキはある程度は制御装置によってコントロール出来ますが最終的には運転士さんの力量によるところがあります。

  • 駅ホームの停止位置に正確に停車させる
  • 秒単位の運行時間を厳守する

これらの実現にはまだまだ運転士さんの技術がかかせません

また、現在どのくらいのお客さまが乗車されているか把握することは有事の際の影響を考慮する大きな要素になります。何人を避難誘導させる必要があるかなど、目安でも把握しておく必要があります。

なので乗車率の把握は非常に重要になってくるのです。

まとめ:満員電車とは定員を超えた状態!日頃使っている電車でも定員の人数について知ろう!

この記事のまとめ
  • 定員は座席の定員人数と床面積の広さの合計で決まる
  • 乗車率が100%を超えても走行に危険はない
  • お客さま一人あたり55kg想定で乗車率は計算されている
  • 乗車率は鉄道の運行において非常に重要な要素である

以上が今回のまとめになります

皆さんは日頃利用する電車の定員人数や乗車率をご存じですか?

車体の側面に記載されているものもありますし、鉄道会社のホームページ等で混雑率を見れる会社もありますよ!

シモ

ぜひ快適に乗れる時間や号車を
見つけてみてください♪

今回の記事が理解できた方はぜひ乗車率はなぜ重要なのか?についてさらに深掘りした記事ご覧になってきてください!

それでは、ありがとうございました!

※この記事は日本工業規格:JIS E7103 を参考にしています

電車を好きになろうブログでは、鉄道マン歴10年の筆者が鉄道に関することを記事にしております。

ぜひ他の記事と合わせて鉄道に興味を持っていただけたら幸いです!

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