こんにちは!
今回は山形新幹線のE3系車両についてご紹介したいと思います!2024年春から山形新幹線では新型車両が投入される予定となっています(JR東日本プレス資料より)。
新型車両の投入も楽しみですが、今乗れる車両のE3系も今のうちに楽しみたいですよね!引退してしまう前にぜひ乗車しに行きましょう!
また2022年3月には足湯がついているリゾート列車「とれいゆつばさ」も引退してしまうので、どちらも合わせてぜひ今のうちに楽しんでいただければと思います!
- 山形新幹線と奥羽本線の概要をご紹介!
- 本当は新幹線じゃない山形新幹線!
- 山形新幹線は在来線区間を走る珍しい電車!
- 山形新幹線は実は普通の新幹線よりもサイズが小さい!
引退する前に山形新幹線について詳しくなっちゃおう!
それでは、よろしくお願いします!
山形新幹線の概要とE3系新幹線車両について
山形新幹線は東京駅から新庄駅の間を結ぶ新幹線です。福島駅から山形駅までの「奥羽本線」を新幹線車両が走行できるように改良され、1992年に開業しました。1999年には新庄駅まで延伸開業され、現在の区間を運行しています。
それでは山形新幹線が走る奥羽本線とE3系新幹線車両についてご紹介します!
山形新幹線が走る「奥羽本線」とは?
奥羽本線とは、福島駅から山形・秋田県を経由して青森駅の間を走る区間のことを言います。その中でも山形新幹線が走行する福島~新庄駅の区間は「山形線」という愛称で呼ばれているそうです。
山形新幹線が走る山形線の停車駅は全部で11駅です。
駅名 | 読み方 |
---|---|
福島 | ふくしま |
米沢 | よねざわ |
高畠 | たかはた |
赤湯 | あかゆ |
かみのやま温泉(旧:上ノ山) | かみのやまおんせん |
山形 | やまがた |
天童 | てんどう |
さくらんぼ東根 | さくらんぼひがしね |
村山 | むらやま |
大石田 | おおいしだ |
新庄 | しんじょう |
福島駅以外はその名の通り
すべて山形県内の駅に停車します。
山形新幹線E3系新幹線車両とは?
奥羽本線を走行する山形新幹線のE3系車両は元々は1997(平成9)年に開業した「秋田新幹線」の車両として開発されました。2022年1月現在で山形新幹線として運行しているE3系には3種類の車両が存在します。
- E3系の1000番台
- E3系の2000番台
- E3系の700番台
E3系は山形新幹線としては、山形~新庄駅間の延伸開業した1999(平成11)年に増備用として投入されました。これがE3系の1000番台という車両になります。
また、元々山形新幹線を走っていた400系新幹線の置き換え用として、2008(平成20)年にE3系の2000番台が投入されました。
さらに、2014(平成26)年から、元々は秋田新幹線のこまちとして走っていた車両を改造したE3系の700番台を「のってたのしい列車」として「とれいゆつばさ」と称して運行を開始しました。このとれいゆつばさは2022年3月をもって定期運行を終了する予定となっています。(JR東日本プレス資料より)
E3系新幹線は他の新幹線車両と比べるとある特徴があるんです!その特徴についてお話していきますね。
本当は新幹線じゃない!?山形新幹線の車両の秘密
山形新幹線を走るE3系には実は他の新幹線車両と比べると大きく異なる特徴があります。それは
- 山形線内は在来線区間を走る珍しい車両!
- 在来線区間では新幹線ではなく、在来線特急扱い!
- 在来線区間を走るため、ほかの新幹線車両よりも小さい!
です。順番にお話ししていきます。
※在来線とは、JRにおける新幹線以外の鉄道を指します。新幹線とは「200km/h以上で走行する区間」のことを言います。
詳しいお話は電車の車両の種類をお話しした記事をご参照していただければと思います。
山形新幹線は在来線区間を走る珍しい車両!
先ほど紹介した山形線内(福島~新庄駅間)は、奥羽本線が走る在来線区間です。にも関わらず山形新幹線も同じ区間を走行します。
え、新幹線が在来線の線路を走るの?
そうなんです!
普通列車が走行したら同じホームに次は新幹線が来る、みたいな感じになります!
面白いですよね!
でもそれって大丈夫なの?ぶつからない?
それが大丈夫なんです!なぜなら山形新幹線はスピードを出さないから!
詳しくお話ししますね。
山形新幹線の車両は新幹線ではなく在来線特急扱いだった!
山形線内(福島~新庄駅間)を走る山形新幹線は、山形線内ではスピードは設備上の制限で最高で130km/hとなっています。新幹線の定義は「200km/h以上で走行する区間」となっているので、定義的には在来線扱いということになります。
さらに「急行列車よりも停車駅が少なく、高速で走る車両」を特急列車と呼ぶので、山形新幹線は在来線特急ということになります。
そのため、正式な新幹線ではなく「ミニ新幹線」の愛称で親しまれています。
一方で東北新幹線として東京~福島駅間を走る区間では、自身の車両性能である最高速度275km/hで走行するので立派な新幹線でもあり、特徴的な二面性を持っています。
また、JR東日本では線路の幅が2種類あり
- 狭軌(きょうき):1067mm
- 標準軌(ひょうじゅんき):1435mm
となっていて、一般的な在来線では狭軌(1067mm)の線路幅を採用していることが多いですが、山形線内では山形新幹線と在来線が両方走るため、線路幅が標準軌(1435mm)となっています。
そのため、在来線の奥羽本線が標準軌に対応している車両であることも特徴ですね!
山形新幹線の車両は実は普通の新幹線よりも小さかった!
山形新幹線の車両の特徴は在来線区間を走るため、ほかの新幹線に比べると車両のサイズが小さいことも特徴です。実際に比べてみると
山形新幹線 | その他の新幹線(E5系) | |
---|---|---|
車体長さ | 20,000mm(20m) | 25,000mm(25m) |
車体幅 | 2,950mm(2.95m) | 3,350mm(3.35m) |
座席(最大) | 4列×17席 | 5列×20席 |
山形新幹線がE5系を例に比べると車両サイズが小さいことが分かります。
座席の数もかなり少ないですよね。
ミニ新幹線の仕組みについての詳細はこちらの記事をご参照ください。
山形新幹線の課題!2022年春より車両は「全席指定席化」へ
そんな山形新幹線ですがサイズの小ささもあり、繁忙期の自由席の混雑が課題となっています。JR東日本では
- 自由席に座るために長時間並ぶ不便さ
- 始発駅に近いほうが座れるという不公平感
- 当日まで席の確保が不確実である
ことが課題であるとし、2022年の春から自由席をなくし「全席指定席化」することを発表しています。(JR東日本プレス資料より)
まとめ:山形新幹線の車両の特徴を知って、山形の旅を楽しもう!
今回は山形新幹線のE3系車両についてご紹介しました。2024年には新型車両が投入される予定となっていますので、今のうちにぜひE3系車両に乗ってみてはいかがでしょうか?
ほかの新幹線とは違った魅力に気付けるかも!?
また山形県は食べ物が美味しく、温泉やスキーなど様々な楽しみ方ができる魅力あふれる県ですので、ぜひ山形新幹線に乗って山形県をたっぷりと満喫していただければと思います。
山形新幹線の「かみのやま温泉駅」の駅周辺の観光情報の記事も書いておりますので、ぜひ合わせてご覧いただければと思います。
また山形新幹線のようなミニ新幹線の仕組みについても記事にしておりますので、ぜひ合わせてご覧いただければと思います。
それでは、ありがとうございました!